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Saturday, 04 September 2010

バンクーバー五輪で、日本のマスコミがプルシェンコ選手について「4回転だけで、全然踊れない人」と評していましたが、この人たちはソルトレイク五輪をご存じないのだろうか…と呆れてしまいました。(※プルシェンコ選手は少年時代、マリインスキーでバレエを習っていてダンサーにならないかとスカウトをされています)

当時はヤグディンVSプルシェンコのロシア全盛時代。4回転は男子の醍醐味であり王者の象徴でもありましたが、跳ぶ選手も多かっただけに今以上の正確さとスピンとステップ…表現力を含めたパーフェクトな演技が求められたのです。

※コメントを流さずにご覧になりたい方は、動画再生後右下の「…」をクリックしてください。また画面下に広告が出ますと字幕が読めない場合がありますので、広告の右上の×印をクリックして消すことをお薦めします。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm2787494

高難度プログラムの中、プルシェンコ選手は99年に世界初となる4T-3T-2Lのコンビネーションジャンプを成功させ、02年には4T-3T-3Lを完成させています。難度を下げれば順位が危ぶまれてしまうため、あえてリスクをとり技術革新に努めてきました。ヤグディン選手も練習で4T-4Tを降りていたというのですから、その勢いはすさまじいものだったと思います。

しかし近年審査基準は大きく様変わりし、バンクーバー五輪の王者であるライサチェック選手においては4回転を一度も跳んでいません。難易度の高い技を滑るよりも完成度を上げることが高得点への近道となったからです。この完成度というものが曲者で、選手ごとに基軸がぶれ、審査員の好みにより点数の出方が偏るので常々公平性が問われてきました。浅田選手のクリーンな3Aに転倒と同じ点数を付けた韓国のイ・ジヒ審査員など記憶に新しいですね。

これはフィギュアスケートという競技が衰退したといっても過言ではありません。

一時代を支えてきたヤグディン選手やプルシェンコ選手も同じように感じているのでしょう。先日北京で行われた申雪・趙宏博ペアの氷上結婚式「氷上雅姿-Artistry On Ice」の記者会見で二人が「浅田真央こそ女子のNO.1スケーターだ」と明言しているのを観て確信しました。

偉大なるスケーター達が政治的な配慮もなくこのような発言をするとは思えません。おそらくソチはバンクーバーを一蹴するような高難度の技の競い合いとなるに違いないのでしょう。(ロシア女子にはタクタミシェワ、ソトニコワ、シェレペンなどジュニアとは思えない高度な技術力を持った新星が控えています。浅田選手を目標にし3Aを跳ぶ選手もいると聞くので、浅田選手の評価を底上げしておくことはソチで彼女らを評価することに等しいのです)

ソチ五輪への4年間で現行体制がどのように変わるのか?

今からとても楽しみです。

動画はソルトレイク五輪のヤグディンVSプルシェンコによる名勝負から!

刈屋アナウンサーの実況が泣けます。『仮面の男』は本田選手のも好きなのですが、ヤグディン選手のもマイムが研究されていて素敵ですね。振り付けは安藤選手のコーチであるニコライ・モロゾフ氏。タラソワコーチが大きすぎてイスからはみ出ています。。。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm85021

「絶望するな、大丈夫だ。調子を整えて、ただ良い滑りを見せなさい。みんなのために 」

SPで転倒し4位発進となったプルシェンコ選手にミーシンコーチが送った言葉です。このときのプルシェンコ選手の演技は、そのキレぶりから後年『やけくそカルメン』と呼ばれるようになるのでした。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm94558

ファンの間でも伝説となりました、『ブリザード表彰式』。銅メダルのゲーブル選手が目を泳がせて佇む姿は、中継で観ていてもお気の毒にと思ったものです。それにしてもこの動画の字幕は秀逸ですね…大方解釈は正しいと思われます。ええ。(笑)是非コメントは出したままでお楽しみいただければと思います。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm2299612

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